開催概要


 アーツさいたま・きたまちフェスタVol.10が、盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
アーツさいたま・きたまち実行委員会の皆様におかれましては、賑わいの創出と創造力の活性を促す地域発信型アートフェスティバルとして10年もの長きにわたり、開催されてきましたことに、心から敬意を表します。
今回は、“機械仕掛け!?のアートタウン”という副題で、機械仕掛けで光る、音が出る、動くアート作品を多く展示されるということで、今まで参加したことのある方にも、また初めて参加する方にも楽しんでいただけるものと存じます。このイベントを通して、地域が活性化し、新たな創造の種がまかれることを期待しております。
 本市では、市民等が生き生きと心豊かに暮らせる「文化芸術都市さいたま」の創造に向けて、様々な取組を進めております。皆様方におかれましては、今後とも本市の文化芸術の振興にお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
結びに、今回のイベントの御成功と、関係者及び御来場の皆様の御健勝を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。

さいたま市長 清水 勇人

 アーツさいたま・きたまちフェスタは2014年度より、さいたま北区きたまちエリアにおいて、 賑わいの創出と創造力の活性を促すアートフェスティバルとして開催してきました。 地域の皆さまに暖かく支えられ、おかげさまで第10回という記念回を迎えることが出来ました。 今年度は、“さいたま国際芸術祭2023”開催のおかげで、地域の文化芸術活動が盛んに行われた年でもありました。"アーツさいたま・きたまちフェスタ"は、今年度末を締め括るアートイベントとして、また新たな10年に向けたアートフェスティバルとして再出発をしていきます。 今回は、副題を"機械仕掛け!?のアートタウン"と銘打ち、機械で動くアート作品と一緒に、AIやハイテクノロジーを皮肉ったローテク!?作品も同時展開をします。 プラザノースギャラリーを中心としたステラタウン各所に現代アート作品を点在させて、ワークショップやパフォーマンスを繰り広げていきたいと思っています。日頃より慣れ親しんでいる場所が、いつもとはちょっと違った非日常空間となり、地域の皆さまに楽しんで頂けたら嬉しく思います

アーツさいたま・きたまち実行委員会 代表・飯島浩二

■名称:

アーツさいたま・きたまちフェスタ Vol.10・ASK10 10周年記念“機械仕掛け!?のアートタウン”

■会期:

2024年3月22日(金) ~ 24日(日)

・22日(金) 15:00-20:00
・23日(土) 10:00-18:00
・24日(日) 10:00-18:00
 ※大宮北ハウジングステージは18:00まで

■会場:

プラザノース(メイン会場) ノースギャラリー2,3,4,5,6,7
ステラタウン2Fセンターコート
ステラタウン屋外大階段下スペース
大宮北ハウジングステージ・インフォメーションルームなど

■入場料:

入場無料

■展覧会予定参加作家:

飯島浩二、市川平、牛島達治、潘逸舟、藤村祥馬、古屋崇久、安野太郎、大魔改造世界

■主催:

アーツさいたま・きたまちフェスタ実行委員会

■後援:

さいたま市

■助成:

アーツカウンシルさいたま文化芸術都市創造助成事業

■協賛:

ノーザンハートきたまち発展会ほか

会場アクセス

NEWS


2024年3月22日(金)~24日(日)
アーツさいたま・きたまちフェスタ Vol.10・ASK10
10周年記念“機械仕掛け!?のアートタウン”開催決定

アーティスト


「彼岸と此岸の狭間」

私はアメリカでは総合格闘技家(MMAファイター)としてオクタゴンケージ(八角形型金網)で戦ってきた。 そこでは、目の前の相手を倒すまでは外に出れないという覚悟が生まれ、生と死の境界線に立っている感じがした。今回の“彼岸と此岸の狭間”は、自身の死生観を鹿の頭部を用いて、ワークインプログレス(公開制作)にて会期中に作品化していく。あの世とこの世のヘッドバンギング。

飯島 浩二 / IIJIMA Koji

1973年横浜市で生まれ育つ。2011年〜さいたま市在住。1997年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。 1999年文化庁国内芸術インターンシップ研修員。 動力搭載の動く彫刻を用いた展覧会やパフォーマンスを国内外で展開し、2007年からはロサンジェルスを拠点に活動。2011年に文化庁新進芸術家海外研修を終えて帰国。
主な展覧会は、光州ビエンナーレ2004(韓国)、第2回パリクティン火山国際芸術祭(メキシコ)、さいたまトリエンナーレ2016<ホームベースプロジェクト>。現在、NPO法人C.A.J.理事、女子美術大学非常勤講師、武蔵野美術大学特別講師など。
「クーリングタワーズ」

クーリングタワー(空冷熱交換装置)と特殊照明装置、特殊回転装置のセルフコラボ。

市川 平 / ICHIKAWA Taira

1965年生まれ、1991年武蔵野美術大学大学院修了。現代的なモチーフを選び、彫刻に様々な素材や要素を取り入れ、SF的な物語性を感じさせる作品群を制作。 2016年より元彫刻家の特殊照明作家として、多数のコラボレーションワークを実現。
2021年「市川平セルフコラボ展」(発電所美術館) 2020年「岡本太郎美術館 20周年記念展」(川崎市岡本太郎美術館)、
www.taira-ichikawa.com/
「くだんの装置はかくのごとく働く」

或る美術作品、それはただ装置として「在る」という哲学的な意味合いの為だけに存在している。その作品のタイトルには何ら具体性がない 「くだんの装置はかくのごとく働く」という言葉が添えられている。装置である作品は、手回しを動力とし、固定された物体に対し糸を巻き付けるように動作する。この装置にはリンゴぐらいの大きさの様々なもの、石であったり、ソフトビニールのキャラクターであったり、もちろんリンゴその物でも氷でも程よい硬さを持った物体であればなんでもセットできるが、必ずしもうまく巻き付けられるとは限らない。このことはこの作品にとって重要である。

牛島 達治 / USHIJIMA Tatsuji

メカニカルな仕組みや時間軸にともなう変化=動き、自然科学や終わりのないいとなみに惹かれる。 しかし、私の表現(≒問い)は、それらを造形的に、あるいは、工学的な合理性で解決しようとは思わない。 いずれも大切な方法ではあるが、どちら側にも寄りたくはない。 私の表現は、造形と工学を地平として立ち上がるのだが、頭部をどこにむけるかということ。新たな見晴らしを探しつつふらふらと80年代半ばより現在に至る。
「Counter Rotation」ビデオ

”台風がやってくる日に、逆回りに回って抵抗するパフォーマンス映像”を実際に回して展示をするコラボレーション作品。(特殊回転装置作者:市川平)
私は見えない大きな回転の存在に巻き込まれながら、その強風とは逆に回り続ける。

潘 逸舟 / HAN Ishu

1987年上海生まれ、東京在住。2012年東京芸術大学美術研究科先端芸術表現大学院修了。 映像、パフォーマンス、インスタレーション、写真などのメディアを用い、共同体や個が介在する同一性と他者性について考察してきた。
近年の主な展覧会に、21年「MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨」(東京都現代美術館)、 20年「Thank you Memoryー醸造から創造へ」(弘前れんが倉庫美術館)、22年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館)、 23年「ホーム・スイート・ホーム」(国立国際美術館)、23年「How far, How close」(Aranya Art Center)などがある。 20年日産アートアワードグランプリ、14年ACCグランティ、13年何香凝美術館「在地未来」新鋭賞。
「Romantic stone」

2つの小さい石は機械に取り付けられており、回ったり、上下に動きながら、少しずつゆっくりと近づいていく。 その二つの石は最終的にぶつかろうとするが、動きがあったり、材料の細さ、多少の構造の隙間などによってぶつからない。 ただ、いつか、僕が見えていないところでぶつかっていると思う。

藤村 祥馬 / FUJIMURA Shoma

1991年東京生まれ。アーティストユニット「鯰」の一員でもある。
主な展示
個展「Luck Action」KANA KAWANISHI GALLERY 2021 鯰個展「休憩所の美学」ソノアイダ#新有楽町2022。第18回岡本太郎現代芸術賞」にて特別賞受賞など。
「人工知能による顔の識別」

この作品は、2019年に発表し、その後2022年にリメイク、今回で3度目となる「人工知能」シリーズです。 私は《未来》という言葉に表れる無限の表現を支えるであろう人工知能に敬意を表してもう一度機械に なろうと思いました。

古屋 崇久 / FURUYA Takahisa

1991年山梨県生まれ。2014年明星大学造形芸術学部卒業。
主な展示、2015/17年中之条ビエンナーレ」、2016/17年「六甲ミーツ・アート芸術 散歩」、2019年「Tokyo Midtown Award」、2022年「六本木アートナイト」、2023年 「清流の国ぎふ芸術祭」。主にパフォーマンスという形態で鑑賞者と対話する作品を発表している。
「Reversible Counterpoint , Cancer」

先端と末端を接続し、ループ状にしたオルゴールのパンチシートを配置し、2対のオルゴールを反転させ て配置する。そうすることによってパンチシートに刻まれた音楽は反転した音形を同時に奏でる。反転し た異なる時間が同時発生する歪んだ時間をオルゴールで実現した。

安野 太郎 / YASUNO Taro

作曲家。東京音楽大学卒業。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。代表作に 手製の自動演奏音楽である「ゾンビ音楽」、「大霊廟」シリーズがある。作りながら 考え、考えながら作る。音楽によって世界を共有し、思考する場としての音楽活動を 模索中。第7回JFC音楽賞(日本作曲家協議会)、第10回創造する伝統賞(公益財 団法人 日本文化藝術財団)2019年ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館 代表作家。2021年より愛知県立芸術大学准教授。
「大魔改造世界製スチームエンジン」

300年前に発明された最初の原動機である蒸気機関を、インターネットから得た情報を駆使して現代で再発明した。 作品は全て自作にこだわっており、部品を一から考えて設計し、鉄を削り出し、溶接して製作している。 現代では失われつつある技術である蒸気機関を作っていく過程で、数多の試行錯誤が繰り返され、作者自身も想像がつかなかった異形の蒸気機関が生まれた。

大魔改造世界 / Dai makaizou sekai

作家のONIGIRI と小野亮太で結成したアートチーム。
両名とも武蔵野美術大学を2019年に卒業した後、静岡県の工場地帯にアトリエを構え製作活動を行っている。 「機構を用いた身体機能の拡張」をテーマに作品を作っており、自転車のように人力で稼働する簡単な機構のものから、 蒸気や空気で動く原動機を自作して稼働する複雑な機構のものまで作っている。2023年アーツさいたま・きたまちフェスタVol.9にてONIGIRI作「共に」を出展。 同年さいたま国際芸術祭2023市民プロジェクトにて「扇風力推進自転車」を出展。

ギャラリートーク


  • 3/22

    18:30-19:30

    ◎ギャラリートーク

    オープニングパフォーマンス
    &ギャラリートーク

    ・日 時 : 3月22日(金)18:30〜19:30
    ・場 所 : プラザノースギャラリー内
    ・内 容 : 出展作家が自作を始動し、観客に作品コンセプト等を質疑応答する。

ワークショップ


  • 3/23-24

    13:00-17:00

    ◎ワークショップ

    「糸球製作機械体験」

    ※参加無料(予約なし)、来た方から順に参加可能です。
    ・日 時:3月23日(土)・24日(日)13:00-17:00
    ・場 所:大宮北ハウジングステージ・インフォメーションセンター
    ・内 容:好きな物(直径10cmほど)を持参して頂き、その形をした糸球を作ります。(持参物無しでも参加可能)

パフォーマンス


  • 3/23-24

    12:00-17:00

    ◎野外パフォーマンス

    古谷崇久:パフォーマンス
    「人工知能による顔の識別」

    ・日 時 : 3月23日(土)・24日(日) 12:00~17:00
    ・場 所 : 屋外ステラタウン大階段下スペース(※雨天決行/荒天中止)

  • 3/23-24

    13:00-

    ◎公開制作作品

    飯島浩二: ワーク イン プログレス
    「彼岸と此岸の狭間」

    ・日 時 : 3月23日(土)・24日(日) 13:00~
    ・場 所 : プラザノースギャラリー内

  • 3/24

    16:00-

    ◎ゲストパフォーマンス

    阿目虎南:
    ゲストパフォーマンス

    ・日 時 : 3月24日(日) 16:00~
    ・内 容 : ASK10 最終日の締めとして、ゲストパフォーマー“阿目虎南”が“飯島浩二”の「彼岸と此岸の狭間」を舞台にして踊る。

アクセス


ステラタウン

〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目854-1
メイン会場:プラザノース2Fギャラリー

電車
・埼玉新都市交通伊奈線・ニューシャトル「加茂宮駅」下車、徒歩約5分
・JR東北線(宇都宮線)「土呂駅」下車、徒歩約15分
 ※土呂駅西口から無料シャトルバスがステラタウンまで毎日運行中

バス
・コミュニティバス「北区役所線」北区役所下車
・JR大宮駅 路線バス「上尾行き」「上尾車庫行き」北区役所下車

自動車
・JR大宮駅より旧中山道上尾方面に約3km(北区役所交差点右折)
・JR宮原駅より旧中山道大宮方面に約1.6km(北区役所交差点左折)
 ※ステラタウン、プラザノース駐車場もご利用になれます。
 ※プラザノース駐車場は、時間帯によって大変込み合う場合がございますのでご注意ください。

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