
アーツさいたま・きたまちフェスタVol.12が、盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
アーツさいたま・きたまち実行委員会の皆様におかれましては、これまで賑わいの創出と創造力の活性を促す地域発信型アートフェスティバルとして、長きにわたり開催されてきましたことに心から敬意を表します。
今回は、“動物たちと文明の利器”というテーマで、動物をモチーフにしながらも動力を用いた作品や機械文明を象徴した作品が展示されるということです。参加された皆さんが、これらの作品を楽しみながら、創造力を高めるきっかけとしていただくことで、地域が活性化されることを期待しております。
本市では、市民等が生き生きと心豊かに暮らせる「文化芸術都市さいたま」の創造に向けて、様々な取組を進めております。皆様方におかれましては、今後とも本市の文化芸術の振興にお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
結びに、今回のイベントの御成功と、関係者及び御来場の皆様の御健勝を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。

さいたま市長 清水 勇人
アーツさいたま・きたまちフェスタ Vol.12・ASK12“動物たちと文明の利器”
2025年11月22日(土)~24日(祝月)
・11月22日(土) 15:00-20:00
・11月23日(日) 10:00-18:00
・11月24日(祝月) 10:00-18:00
※大宮北ハウジングステージは18:00まで
プラザノース(メイン会場) ノースギャラリー4,5,6,7
ステラタウン2Fセンターコート
ステラタウン屋外大階段下スペース
大宮北ハウジングステージ・インフォメーションルームなど
入場無料
飯島浩二、市川平、太田祐司、大野公士、岡本光博、櫻井かえで、永井天陽、潘逸舟、樋口保喜、細井えみか ほか
アーツさいたま・きたまち実行委員会
さいたま市
ノーザンハートきたまち発展会ほか


今年のアーツさいたま・きたまちフェスタは、“動物たちと文明の利器”と題して、モチーフである動物に機械文明!?をハイブレッドさせたアート展としました。 私の作品は、重くて武骨な鉄製iMacと、高速回転する尻尾で動く鉄の犬です。(他複数点出品) 副題の“The tail wagging the dog〜尻尾が犬を振る”は“つまらないものに振り回される”という本末転倒を意味する英慣用句です。経済至上社会に於いて、アートは重要視されませんが、社会を振り回すだけの力は充分あると思います。


元彫刻家の特殊照明作家がワークショップをするとこうなります。参加者一人ひとりが、アルミホイルで動物の彫刻を作り、それに光を当てて影を作ります。皆でその景色を楽しみ、そこで出来た物語を映像に残します。
そんな流れのワークショップです。


いまだ紛争の影が残る北アイルランド滞在時に制作した作品。カトリックとプロテスタントの対立を、在来種と外来種のウサギの関係に重ね合わせた。かつてテレビ局だった建物を利用した現地のスタジオで制作し、2種類のウサギの操り人形にアイリッシュダンスを踊らせた。ウサギを操作しているのは、本来対立関係にあるカトリックとプロテスタントの人たちである。2体の人形は時にぶつかり合いながら対話するように踊る。


人類にとって革新的な進化は事象を抽象化する思考能力を得た事だろう。個体数が増えて集団を統率するために宗教が発展した。同時期に壁画や彫刻などで抽象化された動物を表現する行為が急速に広がりを見せた。この人体彫刻に透彫された動物のタトゥーは、シベリヤで発見された紀元前のミイラのシャーマンの女性に彫られた図案を元にアレンジした。
事象を抽象化するという最も先鋭化された利器としての思考能力の隠喩として表現した。


標識ロープは、黄色と黒という色の組み合わせから“トラロープ“と呼ばれている。「縄文」をお題とした展覧会をきっかけに、“トラロープ”を虎の模様に見立てた作品を展開してきた。アウトとセーフの境界を象徴するモノとして。 “トラロープ”を用いた作品としては、①トラロープで覆う’縄’文様の彫刻、②エッシャー風だまし絵的平面、③境界線を生み出す試み、の3つの展開があり、本展は、その3つを同時に展示する最初の機会になる。


動物と電化製品や道具、寝具などのモチーフを組み合わせた木彫作品。一見関連性のないものを組み合わせることによって生まれる新たな物語を楽しんでください。
<アイロン・ジョン」>仕事中のアイロンは、フーフー、シューシューまるで呼吸をしている生き物のようです。<シマウマクーラー>シマウマの縞模様は、黒と白の部分の温度差で空気の対流が生まれ、体温を下げる効果があるそうです。


既製品を引用した外側の型の中には、性質の異なる物として動物をモチーフとする素材が詰め込まれています。異なる2つのかたちは主張し合い、同時にかき消し合いもします。存在の境界が常に揺らぎ、複雑に入り乱れるかたちを目にしたとき、あなたはそこに何を見るのでしょう。


この作品は、人間と自然の営みから生まれた漢字文化における「人」という文字をもとに形成されています。交差する二つ の鳥籠は、お互いに寄り添い、混じり合う空間を生み出し、共存とは何かを問いかけます。今回のさいたま市でのアーティ スト・イン・レジデンスプログラムでは、現地に生息する鳥たちの観察をもとに作品を制作し、そこにある自然のリズムと、 人間が生み出した視覚装置とを重ね合わせることを試みます。


ASK9、ASK11に引き続き文明のリキ=自転車を用いての参加です。ASK9では小さな個体の「ねこ」のフィギュアを自転車とマッチングさせる事で日常からの視座の変換を試みました。ASK11では猫をワイヤーワークとして作成し自転車のフレームに纏わせる様に取り付け物質的な一体感を持たせ全体性を重視して固有の「もの」として成り立つ制作を試みました。 しかしワイヤーワークが認識しづらかった為、今回は「ねこ柱」を追加して空間を創出させ対象の認識を促して観者を視覚の遊びに誘えれば・・・


毛皮のラグのイメージを起点にした作品。ラグは豪奢に見える一方で、そこには剥がされた皮膚を踏むという行為が潜む。
自分なりにデフォルメしたらアーチ型がしっくりきた。3Dプリンターで出力した犬の鼻を装飾的に配置する。量産された鼻は単なる物として扱われながら、同時に犬を知る者には生きた存在の気配を呼び起こすだろう。


・日 時 :11月23日(土)12:00〜17:00
・場 所 :大宮北ハウジングステージ インフォメーションルーム
※作品制作ひとり約20分、予約不要

①ASK12出展作家と作品について語る
・日 時:11月23日(日)13:00-14:30
・場 所:ステラタウンメローペ広場屋外ステージ
・司 会:飯島浩二(ASK実行委員長)
・ゲスト:藤井匡(東京造形大学教授)

②さいたまのアーティスト イン レジデンスプログラムについて
・日 時:11月24日(祝月)13:00-14:30
・場 所:ステラタウンメローペ広場屋外ステージ
・司 会:飯島浩二(ASK実行委員長)
・ゲスト:日沼禎子(女子美術大学教授)
潘逸舟(CAJ-AIR参加作家)

※雨天中止
・日 時 : 11月23日(日)・24日(祝月) 15:00-18:00 の間、不定期にステラタウン内外を走行します。
・作 品 : CARt〜猪突猛進型愚器(飯島作品)、ART-Chari〜猫まみれチャリ(樋口作品)

昨年に再開したCAJ.アーティスト・イン・レジデンス。
潘逸舟をレジデンスアーティストとして招聘。
さいたま市西区にて滞在制作した新作を発表。24日(祝月)13時には、さいたま市のAIRプログラムについてステラタウンメローペ広場屋外ステージにて鼎談を行います。

〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目854-1
メイン会場:プラザノース2Fギャラリー