開催概要


 アーツさいたま・きたまちフェスタVol.11が、盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
 アーツさいたま・きたまち実行委員会の皆様におかれましては、賑わいの創出と創造力の活性を促す地域発信型アートフェスティバルとして、 長きにわたり開催されてきましたことに心から敬意を表します。
 今回は、“自販機そして時々自転車”という副題で、プラザノースやステラタウンを中心に現代アート作品を点在させ、過去に行った自転車 アート“ART-Chari”と、街に点在する自販機をモチーフにした“自販機アート”を組み合わせたこれまでにない新たなアートを展開するとい うことで、今まで参加したことのある方だけでなく、初めて参加する方にも楽しんでいただけるものと存じます。このイベントを通して、地域が 活性化し、新たな創造の種がまかれることを期待しております。
 本市では、市民等が生き生きと心豊かに暮らせる「文化芸術都市さいたま」の創造に向けて、様々な取組を進めております。皆様方におか れましては、今後とも本市の文化芸術の振興にお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
 結びに、今回のイベントの御成功と、関係者及び御来場の皆様の御健勝を祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。

さいたま市長 清水 勇人

■名称:

アーツさいたま・きたまちフェスタ Vol.11・ASK11“自販機、そして時々自転車”

■会期:

2025年1月11日(土)~13日(祝月)

・1月11日(土) 15:00-20:00
・1月12日(日) 10:00-18:00
・1月13日(祝月) 10:00-18:00
 ※大宮北ハウジングステージは18:00まで

■会場:

プラザノース(メイン会場) ノースギャラリー5,6,7
ステラタウン2Fセンターコート
ステラタウン屋外大階段下スペース
大宮北ハウジングステージ・インフォメーションルームなど

■入場料:

入場無料

■展覧会予定参加作家:

飯島浩二、市川平、大野公士、佐塚真啓、佐藤時啓、はかなシ、樋口保喜、古屋崇久、山本麻璃絵
ワークショップ担当:ジェイミ ハンフリーズ

■主催:

アーツさいたま・きたまちフェスタ実行委員会

■後援:

さいたま市

■助成:

アーツカウンシルさいたま文化芸術都市創造助成事業

■協賛:

ノーザンハートきたまち発展会ほか

会場アクセス

NEWS


2025年1月11日(土)~13日(祝月)
アーツさいたま・きたまちフェスタ Vol.11・ASK11
“自販機、そして時々自転車”

アーティスト


「メリーゴーストレイト (鉄馬版)」

私が子どもだった頃、デパートや店先には自販機型遊具が多く設置されていた。お金を投入するとキャラクターの乗り物が一定時間動き、子どもたちが乗って楽しめるものだ。その頃の日本は高度経済成長期を経てバブル経済へと向かっていた。この良くも悪くもイケイケドンドンだった時代を日本社会の新たな象徴ともいえる“自販機”をテーマに作品化しようと思った。
今回のASK11ではアートを通して、この国の“自販機”について考察をしていく。

飯島 浩二 / IIJIMA Koji

1973年横浜市生まれ、現在さいたま市在住、アーツさいたま・きたまち実行委員長。
動力搭載の動く彫刻を用いた展覧会やパフォーマンスを国内外で展開し、主な出展に光州ビエンナーレ2004(韓国)、第二回パリクティン火山国際芸術祭(メキシコ)などがある。2007年ロサンジェルスに移住、2011年に文化庁新進芸術家海外研修員を終えて帰国。これまでアメリカ、メキシコ、ブラジル、ミャンマー、バングラデシュなどで個展を開催した。
「ハンの鏡部屋」

これはあくまで実験である。あのハンの鏡部屋の反対の空間。これは透明人間になる装置になるのかもしれない。
または乱歩の鏡地獄に陥いる公開パフォーマンスである。
*映画「燃えよドラゴン」のラスボス「ミスター・ハン」の鏡部屋より

市川 平 / ICHIKAWA Taira

1965年生まれ、1991年武蔵野美術大学大学院修了。
現代的なモチーフを選び、彫刻に様々な素材や要素を取り入れ、SF的な物語性を感じさせる作品群を制作。2016年より元彫刻家の特殊照明作家として、多数のコラボレーションワークを実現。2021年「市川平セルフコラボ展」(発電所美術館) 2020年「岡本太郎美術館 20周年記念展」(川崎市岡本太郎美術館)、
www.taira-ichikawa.com/
「〇〇ガチャの時代」

「親ガチャ」「子ガチャ」という言葉がある。生まれ育ちを選べない、ガチャのようなアタリとハズレを意味するらしい。この世の中は、全てガチャのようにアタリとハズレだけで構成されているのだろうか?世界中で格差と戦争がカオスを引き起こしている時代に、我々はどんなガチャを引くのだろうか?

大野 公士 / OHNO Kouji

大野公士は東京で生まれ、現在は東京とオランダを拠点に活動している。
表現についての重要な概念は、「存在についての考察」と「死生観について」である。量子論や相対性理論だけでなく、古代東洋、エジプト、ギリシャ哲学など世界各地で探求されている「存在」についての考察の研究を継続している。これらの概念と世界がどのように関係しているのかを分析して、思考実験やサイトスペシフィックな文化や歴史と統合され、作品表現にフィードバックされる。
「自動販売機を巡る」

展示会場周辺の自動販売機10台ほどのマップをつくる。その1つ1つの自動販売機の魅力を写真・テキスト・イラストで伝えられるようなハンドアウトをつくり、お客さんにわたす。会期中、それらの自動販売機を巡るツアーを行う。なんの変哲もない自動販売機を全力で肯定的にとらえてみる。

佐塚 真啓 / SATSUKA Masahiro

1985年静岡県静岡市生まれ。丑年。おうし座。長男。A型。右利き。1992年、鳥山明の漫画ドラゴンボール27巻に出会い感動する。中学、高校は丘の上の男子校に通う。チャリ通。2005年、武蔵野美術大学入学と共に上京。2009年、ムサビ卒業。2011年、青梅市に移住。2012年、友人知人と共に「国立奥多摩美術館」を企画。2018年、「株式会社佐塚商事 奥多摩美術研究所」を設立、所長になる。常に「美術」という言葉が色々な物事を考えるときのキーワードになっている。1日8時間の睡眠を心掛けている。冬はガタガタ震え、夏はダラダラ汗をかき過ごしている。
「リヤカーメラ」

移動式のCamera Obscuraである。籠部分に乗客がのり、移動する事によりイメージが動画となって風景を映し出す。
もともと1997年に参加したバングラデシュビエンナーレで制作したリキシャカメラが原型になっている。私自身が面白がっている光がイメージになる仕組みを、幅広く体験してもらうため写真作品とともに制作を続けている。この赤は森の中で一番目立ち疾走感が持てるように赤に3%の黒を混ぜてフェラーリレッドにした。

佐藤 時啓 / SATO Tokihiro

1957年山形県酒田市生まれ。さいたま市在住。長時間露光により風景や物事の間に光を彫り込んでいくような写真作品の制作や、カメラの構造による公共的な場や空間,装置を各地に展開している。2000年代からは、ワンダリングカメラやバスカメラなど移動する事と組み合わせた乗り物としてのカメラを制作。リヤカーメラは2011年から展開しており、写真作品というスタティックなものを制作しながらダイナミックな光によるイメージの体験普及に力を注いでいる。
「回転と重力による不思議なアートラボ」

本ワークショップでは、「回転力」や「重力」を活用するいくつかの道具を自由に使う実験から、自分だけのオリジナルの 作品を作ります。ぐるぐる回る力や、ぽたぽた落ちる重力を活用したアート道具がどのような効果を生み出すでしょう? 普段とは違う絵の具の使い方を楽しめる不思議なアートラボにぜひご参加ください!
*乾燥した作品はお持ち帰りいただけます。

ジェイミ・ハンフリーズ / Jaime HUMPHREYS

イギリス出身。山梨県を拠点に活動している。映像やドローイング等、様々な要素で構成されたインスタレーションを通し、人間と自然の関係性を探求している。20年以上日本を拠点にするなかで、日本における自然界と人工的な環境からインスピレーションを得て、作品を展開してきた。林業や地形、石灰岩鉱山など、様々な視点や文脈を軸に、一時的な存在としての表現やプロセスベースの作品を展開する。アジアを中心に、タイ、台湾、中国など国内外で作品を発表。現在、女子美術大学と武蔵野美術大学にて非常勤講師を務める。
「アイロンビーズ自販機レリーフ」

「本物と間違えてお金をいれようとする人がいるよ」と、作品のオーナーから定期的に連絡が来る。アイロンビーズ(1台あたり約20万粒)を使用し、飲料自動販売機を再現したレリーフ作品。飲料自動販売機が持つポップさを凝縮した作品。
※アイロンビーズ・・・1粒5mm大の樹脂製のビーズ。専用の板に並べ、アイロンの熱で溶着させ成形する事ができる。

はかなシ / HakanaSHI

1994年京都出身、滋賀在住。日本で1、2を争う程度の飲料自動販売機オタク(著書多数)。
アート講師・京着物刺繍絵師・イラストレーターなど幅広く活動している。ゲームセンターが好きすぎて店員としてたまに働いている。学生服がトレードマーク。「ポップでディープ」な作風は、偏執的にモチーフへ接し練り上げる事によって生まれている。
「ねこを纏うチャリ」

2023年ASK9に引き続き既存自転車を用いての参加です。 前回は小さな個体の「ねこ」のフィギュアを自転車とマッチングさせる事で日常からの視座の変換を試みました。今回は前作のねこのポーズと組み合わせをあまり変えず、猫をワイヤーワークとして作成し自転車のフレームに纏わせる様に取り付け物質的な一体感を持たせ全体性を重視して固有の「もの」として成り立つ制作を試みています、また同時に前作も展示対峙させ観者を視覚の遊びに誘えれば幸いです。

樋口 保喜 / HIGUCHI Yasuki

1959年三重県生まれ。1991年~さいたま市在住。1985年武蔵野美術大学大学院美術研究科彫刻コース修了1989年武蔵野美術大学パリ賞によりパリ滞在。1990年頃より主に鉄による作品を制作 。2019年頃より小さな犬や猫を制作。2022年大地の芸術祭(新潟県十日町市)2023年さいたま国際美術祭など個展、グループ展開催多数。
「お掃除ロボット」

昨年、私はこの場所で機械になって粘土を練っていた。機械になりきって鑑賞者と対話をするという行為が、鑑賞者にとってピエロのような印象を与えてしまった為か、機械として稼働している際、その眼差しに悪意が込められる場面が生じてしまう場面が訪れた。私は、機械になることが初めてではない。2019年からほぼ毎年のように機械を演じる場面があるのだが、その都度モヤモヤと感じていた感情に対して良く言えばトドメを刺してもらう機会となった。今回、対話から離れた機械になってみる事にした。より純粋な機械に対する人々の眼差しを受けてみたい。

古屋 崇久 / FURUYA Takahisa

1991年山梨県生まれ。2014年明星大学造形芸術学部卒業。
主な展示、2015/17年中之条ビエンナーレ」、2016/17年「六甲ミーツ・アート芸術 散歩」、2019年「Tokyo Midtown Award」、2022年「六本木アートナイト」、2023年 「清流の国ぎふ芸術祭」。
主にパフォーマンスという形態で鑑賞者と対話する作品を国内外で発表している。近年は社会福祉法人友愛学園成人部にて知的障がいのある方達と創作活動に勤しんでいる。
「ものモノ♯自動販売機とごみ箱」

日本は治安のいい国なので、自動販売機が林立しています。けれども私たちはそれを使う事に慣れているので、大きい機械がドスドスあちこちに置かれているという物体的な感覚が麻痺しているように思います。彫刻という機能的な要素を排除したものに置き換えることで、その麻痺している感覚を動かせたらと思います。

山本 麻璃絵 / YAMAMOTO Marie

1988年生まれ。2012年年武蔵野美術大学大学院 造形研究科美術専攻彫刻コース修了。
樟(クスノキ)を素材とした木彫表現で、身近にある“ものの存在”をテーマに制作している。「第14回岡本太郎現代芸術賞」特別賞受賞、「Art Award IN THE CUBE 2020」大賞受賞。

ギャラリートーク


  • 1/11

    18:30-19:30

    ◎ギャラリートーク

    ギャラリートーク

    ・日 時 :1月11日(土)18:30〜19:30
    ・場 所 :プラザノースギャラリー
    ・司 会 :飯島浩二&藤井匡(東京造形大学教授)

  • 1/12

    12:00-16:00

    ◎ギャラリートーク

    ギャラリートーク

    ・日 時 :1月12日(日)12:00〜16:00
    ・場 所 :メローペ広場(※荒天の場合プラザノースギャラリー内)
    ・司 会 :飯島浩二&藤井匡(東京造形大学教授)

ワークショップ


  • 1/12-13

    12:00-15:30

    ◎ワークショップ

    ジェイミーハンフリーズ氏による国際交流アートワークショップ

    ※予約不要/先着順
    ※定員:同時に4名まで
    ※参加者には事前に絵具汚れに関しての説明をし、承諾署名をして頂きます
    ※絵の具等を使用するため参加希望の方は汚れても良い服でご参加ください(エプロン等は用意があります)

    ・日 時:1月12日(日)・13日(祝月)12:00-15:30
    ・場 所:プラザノースギャラリー (12日),メローペ広場 (13日)
    ※雨天荒天の場合プラザノースギャラリー内
    ・内 容:回転力と重力の不思議なアートラボ!
    ぐるぐる回る力と・ぽたぽた落ちる重力を活用したアートな道具で実験できるワークショップ

パフォーマンス


  • 1/12-13

    11:00-18:00

    ◎自販機&自転車屋外アートパフォーマンス

    出展作家が自作の自販機&自転車アートを用いたパフォーマンスを行う。

    ・日 時 : 1月12日(日)・13日(祝月) 11:00~17:00
    ・場 所 : ステラタウン大階段下スペース付近(※雨天荒天の場合プラザノースギャラリー内)

  • 1/12-13

    12:00-13:00
    15:00-16:00

    ◎佐塚真啓〜自動販売機を巡るツアー

    ステラタウンで実働している自販機10台ほどを巡るツアー。
    何の変哲もない自販機1台1台の個性と魅力を佐塚がオリジナルマップとともに全力で伝えていく。

    ・日 時 : 1月12日(日)・13日(祝月)①12:00~13:00 ②15:00~16:00
    ・場 所 : 大宮北ハウジングステージインフォメーションセンター(集合場所)

アクセス


ステラタウン

〒331-0812 埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目854-1
メイン会場:プラザノース2Fギャラリー

電車
・埼玉新都市交通伊奈線・ニューシャトル「加茂宮駅」下車、徒歩約5分
・JR東北線(宇都宮線)「土呂駅」下車、徒歩約15分
 ※土呂駅西口から無料シャトルバスがステラタウンまで毎日運行中

バス
・コミュニティバス「北区役所線」北区役所下車
・JR大宮駅 路線バス「上尾行き」「上尾車庫行き」北区役所下車

自動車
・JR大宮駅より旧中山道上尾方面に約3km(北区役所交差点右折)
・JR宮原駅より旧中山道大宮方面に約1.6km(北区役所交差点左折)
 ※ステラタウン、プラザノース駐車場もご利用になれます。
 ※プラザノース駐車場は、時間帯によって大変込み合う場合がございますのでご注意ください。

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